ワイヤー放電加工機の試作 その1
卓上ワイヤー放電加工機を作ろうと実験中です。
手持ちの開発環境にSTマイクロが有ったので、STM32F1シリーズに移植された
grblを元に変更します。
元にしたのは下記のURLのものです。
https://github.com/MoonCactus/grbl-STM32F103
grblに追加したい機能は、4点です。
1.放電のコントロール
FETで放電をコントロールするために、FETのゲート信号を作ります。
放電時間は数マイクロ秒~数10マイクロ秒ぐらいにします。
2.加工速度調整
放電電流を監視して加工の速度をコントロールします。
放電電流が一定の電流を超えるとCPUに信号が入力されるようにします。
その信号がある間はX,Y軸の移動を停止します。
3.移動速度の変更
ワイヤー放電加工は移動速度が遅い為、Fxxxで指定された値を
20で割った値を内部で使用します。
G0での移動時は通常の速度です。
4.加工用ワイヤーの送り動作
加工用のワイヤーを一定の速度で送ります。
ワイヤー放電加工機にはZ軸がないので、Z軸のモーターを
ワイヤー送りに使用します。
ユニバーサル基板で実験をしながらソフトウェアを変更します。
ちなみに実験で使っているのはBlue Pill基板なのですが、
最近購入したものはCPUのチップが以前と変わっているようです。
パソコン側のソフトはGRBLに対応した通常の物を使用します。
今回はCNCjsを使用します。
ワイヤー放電加工機の試作 その2
プロクソンの卓上フライスをCNC化したものを改造します。
Z軸を取り外し、加工用のワイヤーの通り道を作ります。
この時に、銅のブロックを2か所に取り付けます。
加工物の手前と後に取り付けてワイヤーに給電します。
また、3Dプリンターのノズルにワイヤーを通して位置を固定します。
次に加工部分に水流すために適当なポンプとタッパーを用意して、
水が循環するようにします。
加工物を取り付ける部分を3Dプリンターでプリントして取り付けます。